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2021.10.22日本経済と持続可能な成長
政策提言ハイライト
認知症の新薬、高齢社会の医療費を議論する好機に
榊麻衣子
アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」が、日本で年内にも承認されるか注目されています。発売されれば、初めてのアルツハイマー病「治療薬」となりますが、薬価は高額と予想され、医療財政を圧迫する可能性もあります。多数の患者が苦しむ病の新薬に、限られた医療費をどのように効率的・効果的に使うべきか、高齢社会の医療費のあり方について国民的な議論が急がれます。
FEATURE
アルツハイマー病新薬、認知症の社会的コスト、高齢社会の医療費
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2021.08.25日本経済と持続可能な成長
政策提言ハイライト
日本版トランジション・ファイナンスを作り上げろ
鈴木壮介
パリ協定が掲げる脱炭素社会。その実現に向けた金融手法、「トランジション・ファイナンス」が注目を集めています。国内でも大手海運業者を中心に調達が始まりました。しかし、トランジション・ファイナンスの活用は世界的に見ても低調です。資金提供者側からの理解が得られていないことが主な原因として挙げられています。政府、事業者、資金提供者が協力し、日本流の投融資環境を整備していくことが重要です。
FEATURE
トランジション・ファイナンス、脱炭素社会
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2021.02.28日本経済と持続可能な成長
政策提言ハイライト
リカレント教育を普及させるのは誰か
北島あゆみ
技術革新が急速に進行するなかで、企業の在り方や、人々の働く環境が大きく変わっています。新たなスキルや知識が求められ、改めてリカレント教育の必要性にスポットライトが当たっています。統計では再教育を受けたいと思っている人々が多いことが示されていますが、学び直しが進まないのは何故なのでしょうか。「人生100年時代」にあって、リカレント教育の受益者は誰で、どうしたら普及するのかを考えます。
FEATURE
学び直しに対するリターン、リカレント教育の受益者
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2020.03.25日本経済と持続可能な成長
政策提言ハイライト
キャッシュレス社会へのキャッチアップ
増原広成
昨今我が国は、諸外国に比べキャッシュレス化が進んでいないとされています。キャッシュレス化には、「生産性の向上」、「生活の利便性向上と消費の活性化」、「データの活用」といった様々な利点があり、中国やインドといった新興国は決済のキャッシュレス化が進んでいます。日本はそういった面で、新興国から学び、キャッチアップしていくという認識が必要なのではないでしょうか。
FEATURE
日本のキャッシュレス、キャッシュレス社会のメリット、デジタル技術の社会実装
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2020.02.25日本経済と持続可能な成長
政策提言ハイライト
高齢者が活躍できる社会へ
渡邊翔太
日本では人口減少・少子高齢化が進み、労働力人口減少への対応が大きな課題となっています。高齢者の人口比率が高まる中、今後ますます、シニアを含めたあらゆる人材の活用が重要となります。現在、高年齢者が安定的に雇用される制度が検討され、見直されていますが、現場の環境整備には課題が残っています。高齢者に対しては依然、差別や偏見、いわゆる「エイジズム」があります。重要なのは高齢者を正しく理解し、どうサポートすればいいのかを考え、高齢者が活躍できるような環境を整備していくことです。
FEATURE
高齢者の労働参加、環境整備、正しい理解